こんにちは。ちりちょこです。
不妊治療が2022年4月より保険適用となり
- 高額療養費
- 限度額適用認定証
の制度が利用できるようになりましたが、自分も対象なのか悩まれてませんか。
- どんな制度なのか詳しくは分からない
- 申請のハードルが高いのか
- 限度額適用認定証or高額療養費どっちがいい?
使い慣れていない制度は難易度が高く感じますよね。
今回は協会けんぽで「限度額適用認定証」を申請した場合の手順や制度について詳しく解説。
私は別の健康保険組合で高額療養費、限度額適用認定証を1回ずつ申請し、今回は協会けんぽで「限度額適用認定証」を申請しました。
結論!不妊治療でステップアップして高額になるという気配がある方は絶対に申請するのがおすすめ。
申請だけして実際は対象にならなくても手数料がかからないので無駄にはなる事はありません。制度を理解するのが苦手な方でも分かりやすく解説しています。
ぜひ参考にしてみて下さい。
高額療養費とはどんな制度
まずは制度について説明していきます。
「高額療養費」は1ヵ月(1日~31日)の間に病院の窓口で支払った費用が高額になって、自己負担限度額を超えたときに、超えた分を申請すると後日還付を受けることができる制度。
↑のようなイメージ。
還付を受けるまでの期間は診療を受けた月~3ヵ月以上はかかり、一旦高額な費用を自己負担する期間があります。
自分で申請をしないと限度額を超えても通知は来ないので要注意!
制度はあっても自分がしっかり把握し、申請しないと利用できません。まずは医療機関からの領収書を保管し、計算してみる事が必要。
限度額適用認定証と高額療養費の違いは何か
限度額適用認定証と高額療養費の違いのイメージは↓の通りです。
どちらかの方が沢山還付があるだとか、優遇を受けるだとかはなく、最終的に自分が負担する金額は同じ。
ポイントは窓口で医療費を支払った後に還付を受けるのか、予め申請して窓口で限度額までの支払にするのかになります。
医療費が高額になると負担も増えるので、不妊治療のように予め高額になると予想できる場合は限度額適用認定証で準備しておくのがおすすめ◎
自己負担限度額とは
\自己負担限度額について詳しく説明/
「難しい計算なんて分からない!」「自分の標準報酬月額なんて分からない」って方安心してください。限度額適用認定証を申請すれば自分で計算しなくてもOKなんです。
仕組みだけ説明するので難しく考えないでも大丈夫◎
所得によって自己負担限度額が決められており、所得が高いほど負担する金額が高くなる仕組み。
たとえば・・・
標準報酬月額35万円、窓口負担21万円のA子さん。
わたしの自己負担限度額はいくら??
標準報酬月額が35万円、表でいうと標準報酬月額28万~50万の式に当てはめていきます。
80,100円+(700,000円-267,000円)×1%=84,430円
「84,430円」これがA子さんの自己負担限度額。実際に窓口で支払いした金額は21万円なので・・・
210,000円-84,430円=125,570円は還付or支払不要に!
総医療費の窓口負担は3割だから21万÷0.3=70万になります!
自己負担限度額の注意点
窓口で支払った金額=全て自己負担限度額の計算に入れるのではありません!
勘違いしやすい所なので詳しくまとめました。
1ヵ月単位で計算すること
1ヵ月に支払った金額が高額になったら・・・といいましたがその1ヵ月とは同じ月の1日~31日までのことをいいます。
例えば、1月20日~2月15日まで治療を受けたら費用が高額になった!
↑このような場合は月が違うので各月ごとに計算します。
- 1/20~1/31まで
- 2/1~2/15まで
1/20~2/15までの医療費を合計して自己負担限度額を超えても、各月ごとに超えてなければ対象外です。
保険適用のものだけ対象になる
窓口で支払った金額が高額になったら・・・と言いましたが、自己負担限度額の対象になるのは保険適用のものに限ります。
- 食事代
- 個室など差額ベット代
- 保険適用外の治療
食事、部屋など生活に関するものは対象外と覚えておいてください。
でも長期になるとこれが高くて困るんですよね😢
医療機関からの領収書に「保険適用」or「保険適用外」と分れているのでチェックしてみて下さい。特に素人にとっては保険適用外の治療がどれか詳しく把握するのは困難、領収書で確認して下さい。
私も入院や手術は保険の補償の対象となる認識はありましたが、保険適用外の治療も対象になる物もあると保険担当者から教えてもらい毎度申請してます👍
自分だけで判断せずに保険担当者に相談してみるのもおすすめです✨
高額になる月が多いと多数該当になる
直近の1年間に高額療養費の支給を受けた月が3ヵ月以上ある場合、4ヵ月目からは自己負担限度額が更に軽減される制度。
不妊治療をしていて、休憩なしに1年間頑張り続けたら多数該当の対象になる事も十分ありえます。
限度額適用認定証の申請の流れ
ここからは協会けんぽで「限度額適用認定証」の申請を実際にする流れを説明します。
申請用紙を記入して郵送
「限度額適用認定申請書」を協会けんぽのHPよりダウンロードして、郵送します。
被保険者の健康保険証を手元に準備してから記入を始めるとスムーズです。
- 被保険者の情報
- 認定対象者の情報
- 送付希望先
これらを記入していくだけなので難しい知識は一切いりません。
注意することは、例えば夫の扶養に入っている妻の場合は
- 被保険者の情報 → 夫のこと👨
- 認定対象者の情報 → 妻のこと👩
となりますので間違えないよう要注意です。
申請してから手元に届くまでの期間
申請してから手元に届くまでの期間はわたしの場合「1週間程度」で届きました。
治療のスケジュールもあるので、逆算して申請しておくと◎
限度額適用認定証の有効活用:1年
治療の何ヶ月も前から申請するとまたすぐ申請が必要になるので、個人的には治療をスタートしようかなくらいで申請するのがベスト!
届いたらどうすればいいのか
手元に届いたら健康保険証と同じように病院の窓口で1ヵ月に1回提示するだけです。
紙だけの状態なので劣化しないようにファイルなどに入れて管理がおすすめ◎
縦12.7cm、横9.1cmの小さな紙で届くので紛失しないように注意です。
限度額適用認定証をおすすめする4つの理由
制度について紹介しましたが、ここからは私が不妊治療をしている人に限度額適用認定証をおすすめする理由をまとめました。
支払の負担が減る
高額療養費は還付を受ける事ができるとはいっても一度は支払をしないといけないので、負担は大きくなります。
その分限度額適用認定証は限度額を超えた分は支払不要なので、負担が軽減されます。
急病や急なケガは予測できないけど、不妊治療は治療方針によって高額になるかどうかはある程度予測できますよね。だからこそおすすめします✨
自分で計算しなくてもいいので簡単
先ほど自己負担限度額の計算方法について説明しましたが・・・
- 標準報酬月額はいくらか
- 保険適用か適用外か
- 今月は何円支払っているのか
など自分で理解するのって結構難易度高いです。
特に不妊治療で高額な医療費になっている月って、薬の時間が決まっていたり、通院の感覚が短かったりと治療の事でいっぱいいっぱいに。
そんな時に申請をするべきか、早く申請しないとなど考えなくてもよく、治療に全力投球できるのがメリットです👏
不安やストレスがとてつもなくかかる時期だからこそ、できる事は負担を軽減させておきたい!
有効期間内なら何度でも使用OK
- 有効期間:申請月の初日~1年間
有効期間内であれば、窓口で提示するだけでOKです。
例えば11/25に申請書が受付されて、12/2に限度額適用認定証が届いたとしても・・・
「有効期間:11/1~翌年10/31まで」
となるので時間に余裕があれば↑の場合だと12/1に受付してもらえる頃に送ると◎
申請にかかる費用は郵送代だけ
申請にかかる費用は郵送代だけです。
A4の申請書1枚 定形郵便で84円
申請手数料などは一切不要。
自己負担限度額を超えるか超えないか微妙なラインだな・・・って思ったら迷わず申請だけしておくことをおすすめします。
申請手数料がかかると、無駄なものは払いたくないですよね。手数料が一切かからないのも限度額適用認定証の魅力のひとつです。
【限度額適用認定証】まとめ
今回は「【限度額適用認定証】不妊治療をしている方へおすすめする理由|制度を解説!」について消化しました。
制度があるのは知っていても実際に活用しようかどうか迷っている方、もし医療費が高額になると予測できる場合はぜひ申請してみる事がおすすめです。
この記事がみなさんの不妊治療に役立てば嬉しいです。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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